心理カウンセラー風湖です。
人生は、常に選択の連続です。
私達は、普通に生きているだけでもいつもなにかを決めて、なにかを捨てているのです。
たとえば高校や大学、就職や結婚、子育てに至るまで、それが正しいとか間違いとかは後から感じるもので、とりあえずなにかメリットがあるだろうと思うから、人は選択するのです。
しかし、それはごく当たり前のことで、普通のことですよね。
しかし、たまに人はそれらを「後悔」して思い悩み、自分を責めてしまうことがあるのです。
「自分の選択は間違っていた。どうしよう。あの時、別の選択をすれば良かったのに。」
という風に思う人がいて、そしてそれを責めたり笑ったりする人も確かにいます。
世の中には、生まれながらに人生は決まっている人がいます。
たとえば家が代々続く伝統芸能の家系で、それを継ぐように育てられている人とか、農家の長男で一生農家の仕事をして生きる人とか。
自分の意思で「最初に入った会社を定年まで過ごす」と、決めている人もいます。
実はそれはその人が自分の意思で選択したことなのです。
「そんな人生なんて嫌だ。波瀾万丈こそ人生だ!」と、心の思うがままにあれこれと生き方を変える人も、それはその人が選んだ選択であり、とくに間違ってはいないのです。
どんな選択をしても、正しいとか間違っているとかはありません。
そう思う心は、その人独自の価値観でしかないのです。
どんな選択をしたとしても、私達は命がある限り目の前に起こる現実と戦いながら生きているのです。
だとしたら、後悔せずに次の展開を楽しんでしまえば良いのではないでしょうか。
「あの時、間違えちゃったかなぁ」
ということがある人生も、また味わい深いものですし、失敗ばかり、挫折ばかりだから人は、自分の人生にエッセンスを加え、良い味を残すことができるのではないかと思います。