心理カウンセラーの風湖です。




 私達が生きていく上で欠かせないものは、毎日の「食事」です。

 「食」は、能力開発や人間形成に大きな影響をもたらすといわれています。




 それと同時に、毎日の食事の内容によって、心理的にもなんらかの影響があるようです。




 たとえば、欧米人の平和主義者や反戦運動家などの多くは「ベジタリアン」です。

 野菜が中心の食生活だと、戦闘的にならず、心が穏やかで優しくいられるといいます。




 実際、牛や馬、羊などの草食動物は優しい目をしていて、人を襲うことが少ないのに対し、ライオンや虎、ワニなどの肉食動物は、攻撃的な目をしていて、とても警戒が必要です。




 草食動物は体に汗をかきますが、肉食動物は舌や肉球などで熱を発散させるので体に汗をかきません。

 人は体に汗をかく動物ですから、生物学的にはもともとは草食動物なのかもしれませんね。




 仏教では、肉食を禁止しています。

 お釈迦様は、そういうことをすべて知っていて、弟子たちに教えたのかもしれません。




 だからといって、動物を食べてはいけないと言っているのではありません。

 人間は、生きるためのエネルギーとして、その動物達の闘争心が必要な時もあるのです。




 いずれにしても私達は、太陽や大地などの宇宙エネルギーを受けて育った、他の生物の命をいただきながら生きているのですから、いつも謙虚な気持ちで感謝をしながら食事することを忘れないでいたいものです。