心理カウンセラーの風湖です。




 私は、子供の頃からのんびりしていて、どちらかと言えば鈍感なほうでした。




 一般的に「鈍感」な人と聞くと、ネガティブなイメージを持つ人が多いと思います。

 たとえば、「気が利かない人」とか、「グズグズしていてニブい人」とかです。




 仕事やプライベートなど、私達は常に様々な人と接点を持ちながら生活していますよね。

 そして、人の悩みのほとんどが人間関係によるストレスと言っても過言ではありません。




 そのように悩んでいる方は、とても優しく、真面目で繊細な方が多いのではないかと思います。

 ですから、精神的な疲弊を軽減するヒントは、「いい意味で程よく鈍感になること」なのです。




 しかし、私はいつも「鈍感な人になれ」と言っているわけではありません。

 「程よく鈍感」とは、ストレスの原因になる場面に直面した時に、どんどん落ち込んでいく手前で、しっかりと止める術だと考えて欲しいのです。




 「まぁ、いいか。なかったことにしよう。」

 と、自分自身を守るスキルです。




 相手がイライラしているな、と思っても、あえて気づかないふりをしたり、目の前の人から嫌味を言われたとしても、「はい、分かりました」と一言だけ答えたりすることも、ストレスをためないための戦略のひとつなのです。




 もちろん、その場の空気や、状況も見極めることも大切です。

 「この人なら、今回だけ気づかないようにしても大丈夫だろう」と、しっかり見極めた上で、「鈍感」を発揮するようにしてみてくださいね。