心理カウンセラーの風湖です。
東京オリンピックが閉会式を迎えましたね。
紆余曲折はありましたが、さまざまな種類のスポーツをテレビで観戦し、たくさんの感動を感じることができました。
ところで、スポーツの試合を観戦していると、特に応援しているチームがない場合、つい弱い立場の方を応援したくなってしまいませんか。
実は、その心理は「アンダードッグ効果」といいて、日本人は、その心理になりやすいと言われています。
「アンダードッグ効果」とは、「負け犬効果」とも呼ばれています。
弱い者や不利なチームを応援したくなる心理のことを言います。
ただし、ただ弱いだけではなく、その弱者がキチンと努力し、一生懸命に行動していることが「アンダードッグ効果」を発動させる条件です。
特に日本人は、この「アンダードッグ効果」が顕著で、いわゆる同情票が集まりやすい民族でもあるのです。
その理由として、人間はもともと平等や公平を好む性質を持っているからだと言われています。
お金持ちや高学歴、容姿に優れている人を、なんとなく近寄りがたいと感じるのも、この心理が働いているからかもしれません。
スポーツ観戦だけでなく、誰かを応援したくなるのは、その人の「ストーリー」に注目している、人間ならではの優しさなのかもしれませんね。