心理カウンセラーの風湖です。




 私は読書が趣味で、休みの日になると、多くの時間、本を読んで過ごしていることが多いです。




 それは子供の頃に、大好きだった祖父がいつも書斎で本を読んでいる姿を見ていたことが影響しているのかもしれませんが、私はなんと言っても本を読んでいるその時間が、まるごと異次元に包まれるような不思議な感覚になることが好きなのだと思います。




 「でも、私はどうしても読書は苦手です。」

 そう言って、本を読むことが嫌いだという人は多いと思います。

 今回は、そのような方に、少しだけ読書の魅力を知っていただき、本に対する考え方を変えてみていただきたいなと思います。




 私達は今まで育ててくれた両親や、学校などで出会った先生、会社の上司などからさまざまなことを教えてもらい、生きて来ました。

 中には、人生の師匠と呼べるほどの素晴らしい人物と出会えた幸運な人もいるかもしれません。




 しかし、たとえそんな素晴らしい人が近くにいたとしても、自分の価値観と合うかどうかはまた別の問題なので、その人の考え方や行動に違和感を持つ時もあるかもしれません。




 でも、本は違います。

 本の中には、世界中のあらゆる優れた人物の人生の教訓や、価値観や業績が詰まっています。

 人間の考え方や言動は、たとえ時代が違っても住む場所が違っても基本的にはそんなに違いはありませんから、その人物がどの環境をどう生き抜いたのかを私達に教えてくれます。




 たとえば、個人的なコンプレックスをどう克服したのか、自分の置かれた状況をどんな風に活用したのか、誰かに裏切られた時や、別れの辛さをどんな風に乗り越えたのかを、本は丁寧に、かつわかりやすく教えてくれます。




 さらに本は、読む人を選びません。

 いつでも、私達の人生のメンターになってくれるのです。




 それはたとえば漫画でも構いません。

 人の目標を達成するためには、誰かの協力を得ることは必要不可欠なのですから、困ったとき、悩んだとき、誰に相談すればいいのかわからないときは、ぜひ本を手に取ってみてはどうかなと私は思います。