心理カウンセラーの風湖です。
「想像力がすべてだ。想像力は人生を魅力あるものにする。」
これは、アルベルト・アインシュタインの言葉です。
あるグループで仕事をしていたとき、「自分の考えを持たない者、自分のアイディアを持っていない者は、会議室に入って来るな。」というのがリーダーの口ぐせでした。
では、想像力を付けるため、つまり新しいアイディアを生み出すために必要なこととは、一体なんなのでしょうか。
辞書で「学ぶ」という言葉の意味を調べると、「教えてもらって覚える」とか、「経験して知る」という意味のほかに、「真似をする」という言葉が載っています。
私達も、誰かの真似をすることで多くのものを学んできました。
しかし、アイディアを生み出すための「真似る」とは、そのカタチを真似るのではなく、考え方、取り組み方、生き方の本質を探るためにじっくり見定めることなのです。
上手くいっている人は、なぜ評判がいいのか、なぜこの形なのか、なぜ人は喜ぶのか、なぜ人が集まるのか。
その本質を見極めるために、見たり聞いたり真似たりすることが不可欠なのです。
つまり想像力とは、ゼロからアイディアを見つけるのではなく、今、存在するなにかを真似て、改善することから身につけるものなのです。
そして、それらを学んだ上で、違う道をどう探すのか。
他人との違いを認めた上で、自分の行きたい方向を見据えることができれば、人は惑わされません。
ありがちなパターンより、自分にリアルな感情のほうが、強く人の心に響くアイディアが思い浮かぶものなのです。
そして、それがやがて自分独自の想像力や新しいアイディアを生み出す力に繋がってくれるのですね。