心理カウンセラーの風湖です。
辞書で「人物」を調べると、「尊敬される人」と、出てきます。
お釈迦様はさらに、信頼される人、尊敬される人、安心される人のことを「人物」だと言ったのだそうです。
そこには頭の良さとか、要領の良さとか、器用さとかはまったくいらないのです。
「人物」になるために必要なものは、優しさと温かさ、思いやり、協調性…。
そういう、人から滲み出る柔らかいものです。
つまり、世のため、人のため、社会のために本当に大切な人は母性を持っている人達であり、誰からも愛され、尊敬される人になれるのです。
私達は子供の頃から、誰かと比べたり、争ったり、競ったりすることを日常的にやり続けていますから、社会人になってわからないことを誰かに聞いて教えてもらうことを遠慮したり、恥ずかしいことだと思っている人達も多いと思います。
つまり、無意識のうちに人を遠ざけてしまうのですね。
なにが正しいのか、なにが正しくないのか。
そんなことよりもまずは、なにをしたら安心するのか、なにをされたら心が痛いのかを考えてみてから行動してみてください。
人間の優しさ、温かさ、思いやりに触れた時、私達は本当に安心しますし、人はその「人物」を本当に尊敬するのではないかと思います。