心理カウンセラーの風湖です。




 私達人間の親というのは、親が子供になにかをしてあげるときに、見返りや報酬がなくてもしてあげますよね。

 それは、愛であり親としての幸せを感じる瞬間でもあるからです。




 しかし最近は、子供の方を向きすぎている親が多いような気がします。

 なにをするにも心配で、ついつい手をかけすぎてしまい、望んでいないことまでやってあげたりします。




 すると本来なら、見返りを望まないのが親の無償の愛のはずなのに、自分ばかりが損をしているような気持ちになってきて、それに対する感謝の言葉がないと怒ったり、悲しんだりしてしまうのです。




 ですから、

 「子供が言うことを聞かない。」

 「反抗的な態度をとり、私もつい大声で怒鳴ってしまい、毎日ストレスを感じます。」

 そう言われる親は、とても多いのです。




 しかし、そういう親は子供にとって魅力的な親に映りませんから、子供はなにかを言われれば言われるだけ、全部反抗しようとします。

 感謝するどころか、親が嫌いになってしまいます。




 ですから、これからは今までと反対に、子供に対して「もう私はあなたに関心はない」っていう態度を見せて、背中を見せてずーっと前を歩いて行きませんか?




 すると子供は、だんだん魅力的で面白い親に見えてきますから、親のことを一生懸命追いかけて来ようとします。




 自分の子供のいけないところ、ダメなところをツンツン突っつくような嫌な親はもう辞めましょう。

 その子供に関心を持たないで、とにかく面白くて、すごい親に親になってしまうのです。




 「自分の親は、ものすごく人生に前向きで、とにかく仕事にも一生懸命で、すごく勉強もしている!」

 「いろんなことをよく知っている。」

 「しかもそれを実践している。」




 そう思ったら、子供は人間として親を好きになり始めます。

 なぜなら、子供にとって世の中で1番身近にいるのは親なのですから、子供が1番よく見ているのはあなただからです。

 ですからまずは、子供の姿を気にしつつも親の方が先を歩いて行ってください。




 親子だけではなく、人間関係は「凄い人」だと思われたら悩むことも少なくてすむのかもしれませんね。