心理カウンセラーの風湖です。
朝、目が覚めた時に「あ、私は幸せだ」と思ったことはありますか?
そう聞かれると、「いいえ、私は朝の気分は悪いです」と言われる方も多いのではないかと思います。
そのように思う方は、「幸せとはこうあるものだ」と、常に高い目標を定めている人なのかもしれません。
しかし、たとえその目標である状態が手に入っても「まだ足りない」と思うので、いつまでたっても満足はできないのではないかと思います。
「幸せ」とは、本人がそう思うだけですから、これでよし!と思ったら、それが幸せなのです。
人と比べ合うことや、外の条件によって幸せが決まるわけではなくて、私自身が幸せになれるかどうかは「今、私が決める」ことです。
では、自分にとっての不幸とはいったいなんなのでしょうか?
それは、誰からもなにもお願いされないこと。
誰かが本当に困ったときに、誰もあなたに頼もうとしないことです。
誰からもなにも頼まれない人生って、多分とても虚しいことだと思います。
たとえば、友人とか、家族とか、会社の人とか…。
誰からもなにも頼られない人生が、私は「不幸」と言えることのひとつなのではないかと思うのです。
その状態を避けるためには、まずはあなたが見返りを期待しないで、どれだけ相手のためを考え、行動することができるのか。
それに尽きると思います。
ですから、「幸せ」を感じることにも、目標は多分いらないのだと思います。
誰かからなにかを頼まれて、「仕方がないなぁ」とニコニコと笑顔でこなしていく人生。
それこそ、自分の天命、使命を知るもっとも最適な方法のような気がするのです。