心理カウンセラーの風湖です。




 先日、ひとつのステージが終わり、たくさんのお世話になった人達とのお別れの日がありました。

 



 出会いがあって別れがある。

 それはたとえ自分で望んでいない別れだったとしても、いつかはやってくるものです。

 人生の時間とは、出会いと別れを繰り返しながら流れていくものなのかもしれません。




 しかし、人との縁は自然に切れてしまうことはありません。

 「袖すりあうも他生の縁」という言葉の通り、出会った人とはすべて大切にすべき「他生の縁」(たくさんの前世からの縁)があるのです。




 そう考えると、誰を大事にして誰を大事にしないということではなく、出会う人すべてをおろそかにするわけにはいきませんね。




 それでも縁が切れる時には、自分でも気づかないうちに自分で切っているのです。




 私が今まで仕事をして来られたのも、私の力や実力なのではなく、みんなのおかげで、目に見える存在、目に見えない存在、すべてのおかげでやって来られたのです。




 そして、「おかげさまで」の本質がわかっている人は、遠慮なく素直に人のお世話になることができる人です。




 つまり、自分ひとりでちゃんとやっているつもりでも、そんなものはたかが知れているということがわかってくると、人に甘えて生きることが当たり前ですから、それが出来るようになるのです。




 人生という旅の中で、出会った人すべてを味方にしていくことが、人間の本質なのかもしれません。




 反対に、お世話になった人への感謝の気持ちを忘れていると、もう応援してもらえないどころか、敵を作ってしまうことにもなりかねません。




 人生は、味方を作っていく作業の連続であり、味方をどんどん増やしていくと、その後の人生もずっと豊かで楽しいものになっていくみたいです。




 「おかげさまで。ありがとう。」