心理カウンセラーの風湖です。
人の悩みや苦しみは、「自分の思い通りにならないと嫌だ」という思いから始まることが多いです。
現実に起きていることを全て認めて、ありのままに受け入れることができれば、なにも考える必要がなくなり、悩みは小さくなるものなのです。
しかし、すべて受け入れてそれを拒否せずに、まるごと包んで生きることはとても難しいことだとは思いますが、実はそれは、人生を生きる上でとても大切なことなのです。
たとえば自分の子供が受験に失敗し、不合格通知が届いたとしても、「勉強しないからこういう結果になった。」と、叱るより、「子供にとっていい成長のきっかけになるかもしれない。」と言って受け入れると、心はとても楽になるのです。
神経痛やリュウマチで苦しんでいる人達の共通点は、「笑わない」ということなのだそうです。
痛い時に笑えるわけはないとおっしゃる方も多いかもしれませんが、そうではなく、笑うと痛みを不思議と痛みを感じなくなるというのです。
笑うと脳内にエンドルフィンという快楽物質が出ます。
これは免疫力を高くしたり、血液がサラサラになって高血圧を予防したりする物質です。
さらに、痛み中枢に直接作用して痛みを麻痺させることができます。
つまり私達は、無意識のレベルで認めると楽になり、認めないと苦しくなるということを体も心も知っているのです。
「受け入れる」ということは、心の悩みも体の悩みも癒してくれる、すごい力を持っているのですね。