心理カウンセラーの風湖です。




 なにか悩みがあって、初めてカウンセリングを受けられる方の中には、

 「心に浮かぶことを、なんでもいいから言ってみてください。」

 と私が言っても、なかなか話せない人がいます。




 世間話には気軽に応じてくださるし、どちらかといえば外交的な方なのですが、本質の悩みの相談になると言葉を濁したり、なにか言いたいことがあるのに、「えーと、えーと、困ったな。」「なにから話せばいいのかな。」というだけで話が全く始まらないのです。




 自分でも気がついていないかもしれませんが、こういうタイプの人は、完璧主義な人なのです。

 完璧主義者は、完璧であることにいつも努力しているので、誰かに悩みを話したりして、相手が自分を軽蔑しないだろうか、自分を軽視しないだろうかと、つい口を閉ざして防衛してしまうのです。




 「完璧であるべき」という自分独自の基準は、人間関係をずっと困難にしています。

 「誰かが自分を批判しているのではないか」と、いつも周りを疑い、そればかり気にしてしまうからです。




 自分が生きづらい、生きるのがつらいと思ったら、あれこれと考えず、とにかくそれを言える人を探すことがとても大切です。

 言える場所を探すことも、同じように大切です。




 人に話すことが苦手ならば、「この木の下にいると、気持ちがリラックスするな。」とか、「うちの犬は、私を癒してくれるな。」と思えるような、ペットとか植物やなにか物でも良いのです。




 あなたが本当に心を許せる友達は、なにも人間でなければならないということはありません。

 子供の頃によく遊んだ公園にふらっと行ってみるだけでも、感情を静めることができます。




 完璧主義な人は、相手にも完璧を求めます。

 たとえば私のようなカウンセラーに対しても、本当に能力があり、価値のあるカウンセラーだと独自で判断した人でなければ話すことが出来ないのです。




 それでも、そんな完璧主義な人が私のところに何回か来てくださって、心の奥底に眠る本当の気持ちを話してくれた後の、安堵の表情を見るために私はここにいるのかもしれませんね。