心理カウンセラーの風湖です。




 人生におけるさまざま現象は、「それをどう捉えるか」で、その後の展開が大きく変わっていきます。




 なにかショックなことが起こった時、それについて「人生の過程」とみるのか、「人生の結果」とみるのかは、その人の価値観に委ねられるのです。




 「人生の過程」と捉える人は、なにか困難なことが起こった時に、「今、気づいて良かった」と思い、それを「学び」と考えますが、「人生の結果」と捉える人は、今現在の不愉快な気持ちを結果だと捉えてしまい、そのことだけに囚われてしまいます。




 たとえば、子供が学校へ行きたがらなくなってしまったりすると、それを「結果」と捉える人は、「我が子が不登校になった」という結果だけに注目します。




 子供が何気なく「学校に行きたくない。」とひとこと言い出しただけで、ものすごいことが起こったとパニックになり、家族や周りの人達を巻き込んで大騒ぎをはじめてしまいます。




 その結果、親のその騒ぎ方を見て、その子は余計に学校に行くことが辛くなり、次の日になっても気持ちを切り替えることができなくなってしまうのです。




 その反対に、「過程」だと考える人は、子供の不登校を、成長の「過程」だと考え、静かに様子を見守ることができます。




 我が家が抱えている問題を、目で見える形で表現してくれたのが「子供の不登校」と捉えることができるので、それはその家の家族全員が幸せになるためのプロセスであると解釈するのです。

   


 そういう風に考えることができれば、子供の不登校は親の視点を変えることができて「よかった」ということになります。

 なぜなら、「我が家の真の問題を解決するためだ」という視点に立てば、それは成功だと捉えることができるからです。




 人生は、トラブルの連続です。

 その時あなたが「どうしてこうなったのだろう?」「なにか意味があるのかな?」と、考えることができれば、より良い解決方法がすぐに見えてくるのです。




 人生において上手くいかないなにかが起こったとき、それからの展開がどうなっていくのかは、その人の解釈力によって違っていくものなのですね。