心理カウンセラーの風湖です。
私は普段からたくさんの相談を受けていますが、その内容は大きく分けて「仕事」「人間関係」「健康」の3つのジャンルに分かれます。
そのうちの「仕事」に関しては、「毎日が虚しい」とか、「楽しくない」とか、「辞めたい」とかいう内容が多いのですが、私はそういう人達にこの質問をします。
「あなたはご自分のことが好きですか?」
すると、多くの場合、「私は私が嫌いです」と答えます。
結論から言って、自分のことを好きな人は、どんな仕事でも楽しくやっていけます。
しかし、残念ながら自分のことが嫌いな人は、どんな素晴らしい仕事だったとしても、あまり長くは続きません。
では、どうしたら自分のことが好きになれるのでしょうか?
実は、その答えにこそ日常生活の虚しさや辛さと縁を切る方法があるのです。
それは、「バカなこと」をたくさんすること。
「バカなこと」とは、金銭的にまったくプラスにならないような、一見馬鹿馬鹿しいと思われる行動のことです。
たとえば、何か嬉しいことがあった時に、コンビニのおまんじゅうを買って食べるとか、誕生日に会社の帰りにバラの花を一本買って、部屋に飾るとか、毎朝トイレ掃除をするとか…。です。
つまり、一銭にもならないこと、誰にも評価されないことをどれだけできるかが,だんだん自分を好きになるポイントなのです。
無理矢理自分を欺いて、我慢して仕事を続けるべきだと言っているのではありません。
ただ、仕事を辞めたいと思う前に「自分で自分を好きか」と、問いかけてみて欲しいのです。
自分で自分を嫌いだったとしたら、仕事を虚しく感じてしまうのは、「仕事」の問題ではなく、「あなたの生き方、在り方の問題」なのかもしれません。
嫌いな自分のままであれば、仕事だけではなく、趣味をしていても誰かと話をしていても、結局虚しいだけなのです。
なんとなく気分が晴れないのは、周りの環境のせいではありません。
バカなことをやってみて、それをしている自分がなんとなく好きかも?と思った時から、自分のことがだんだん好きになってきて、なにをやってもうまくいく方法が見つけるのかもしれませんね。