心理カウンセラーの風湖です。




 私達は、悩んだり苦しんだりすることの原因に、よく「ストレス」という言葉を使います。




 「ストレス」とは、英語で「圧力」「応力」のことです。

 この言葉は、もともと金属業界の言葉だったそうです。




 鋼を強くするためには、一定の力で何回も圧をかける必要があります。

 そしてその鋼が耐えられるギリギリのところまで圧をかけることで、鋼が強くなり、どんな環境でも耐えられるようになっていくのだそうです。




 鋼は、一定のプレッシャーならば何千回、何百回と跳ね返せますが、アルミニウムやジェラルミンという素材は、その過程で少しずつ金属が疲れて行って、あるときに壊れてしまいます。




 これが金属疲労、つまりストレスです。

 それが転じて、やがて精神的な圧力に対する用語として使われるようになりました。




 一般的に精神的ストレスとは、「自分の思い通りにならないこと」に対して使われます。

 そう解釈すると、解決法が見えてきます。




 それは、ストレスを感じない自分を作ってしまうということです。

 つまり、何回も何回もかけられるストレスにも耐えられる自分になってしまうのです。




 はじめから、「世の中はいろいろあるけれど、思い通りになんかなるはずないよね。」と、思ってしまえば、どんなストレスであろうと楽になるのではないでしょうか。




 さらに、欲求や結果にこだわらないことです。

 「あれが欲しい」

 「これも手に入れたい」

 「こうなったらいいのに」

 そう思ったその瞬間から、私達はストレスに悩まされてしまうことになります。




 たとえ自分の思い通りにならなくても、毎日、何事もなく過ぎていることの奇跡に、あなたは気づき、いつも感謝しているでしょうか。




 その心さえあれば、人は強くなることができます。

 そしてあなたに与えられるストレスは、自分のために与えられると考えることができるようになりますよね。