心理カウンセラーの風湖です。




 なにかやりたいことがあるのに、行動出来ないという人は多いと思います。

 そのような人は、多くの場合、上手くいかない状況を恐れているのではないでしょうか。




 私達は、つい物事を極端に捉え、「ゼロか100か」と考えてしまうところがあります。

 つまり、行動をすれば「成功」か「失敗」のどちらかの結果しかない。と思ってしまうのです。




 しかし、何かにチャレンジして「大成功」することは極めて稀なことです。

 それと同じように「大失敗」することも珍しいことで、だいたいのことは70〜80点くらいの達成感で終わる場合がほとんどなのです。




 「ゼロ100思考」の人は、どういうわけか「普通」「中間」を想定できない人が多いのですね。








 なにかを買ってきて、それを使ったときに自分が満足感を感じられなくても、すぐに捨てる必要はないですし、仕事が上手くいかなかったからと、いきなり会社を辞める必要もありません。




 物事を「ゼロか100か」で考えてばかりいると、逃げ道を断つのが怖くなってしまい、積極的な行動に踏み出せなくなりますし、1人でストレスを抱え込んでしまい、生きることが苦しくなってしまいます。




 しかしそうではなく、自分の思考や人生の道は途中からでもいつでも変更して構わないのです。

 人生は損や得ばかりではありません。




 変化し続けるのが人生ですし、またそれが自然の摂理なのです。




 なにかをはじめるときに大事なことは、なにかやり方を決めたらそれをずっと変えずに続けなければならないことではありません。

 少しずつでも進捗状況を確認しなが、とにかく前へ動き続けることなのです。




 ゼロ100思考にとらわれて、白黒つけようとすればするほど、怖くなってしまい、ポジティブに考えられなくなってしまいます。

 常に「第3の可能性がある」ことを知っておいてください。

 そうすると、生きるのがとても楽になります。




 人間関係においても、自分が「ゼロ100思考」を貫いていると、相手が窮屈だと感じて、あなたのそばに居づらくなってしまいますから、自然にあなたから離れて行ってしまうかもしれません。




 この世の中は、ゼロでも100でもないことで溢れています。

 「これは良い」「これは笑い」と決めつけず、広い心で前に進み続けてくださいね。