心理カウンセラーの風湖です。




 たとえばあなたが将来人生が終わったとして、自分のお葬式をこっそり覗けるとしたら、参列者はあなたのことについてどんな話をしていると思いますか?




 それは、あなたの自慢の家や車、肩書きの話ばかりではないはずです。

 あなたの親しい友人達は、あなたの子供の頃や学生時代の思い出話をしているはずです。




 それ以外にも、あなたの他人との接し方、寛大さ、誠実さ、優しさなどを偲んでいてほしいですよね。




 シェークスピアは、

 「誠実さほど豊かな遺産はない」

 と、語りました。




 ビル・グラハムは、

 「家族に残せる最大の遺産は、物質的な富ではなく、私達の人格と信仰である。」

 と、述べました。




 私の亡くなった祖父は、定年の年まで警察官をしていましたが、その後はいつも私のことを膝に入れてテレビの相撲中継を見ていたり、好きな書道を教えてくれたりしたことを思い出します。




 あなたは、自分が死んだあと、どんな人間として記憶されたいかを意識してみたことがあるでしょうか。




 人は、あなたが言ったことは残念ながら忘れます。

 あなたがどんな出世をしたかも忘れます。

 でも、あなたについてどう感じたかは忘れないのではないかと思います。




 今からでも、「人の記憶に残りたい自分」として振る舞まってみると、財産や肩書きにこだわらずに、本当になりたい自分の姿が見えてくるのかもしれませんね。