心理カウンセラーの風湖です。
私達は、些細な事でイラッとしてしまいます。
スーパーのレジの列で割り込みをされたとか、天気予報で晴れだと言っていたのに、突然通り雨が降り出したとか、電車が遅延しているとか…。
人間関係においては、相手のためによかれと思ってしてあげたことに対して、スルーされたか、あるいは逆に文句を言われた。などということにも、つい腹が立ってしまいます。
これらは関係ない人にとっては些細なことかもしれませんが、それでもやはり自分に降りかかってくることだと思うと穏やかな気持ちではいられないものです。
その理由のひとつは、私達は目の前の出来事に気を取られがちだということです。
目の前に思いがけない状況が展開され、それが自分にとって被害を被る可能性があると判断すると、一瞬で広い心ではいられなくなってしまうのです。
しかし、そんな小さな出来事に気を取られていると、冷静な視点に立つことができません。
小さなことにイラッとしてしまいがちな人は、こう考えてみましょう。
「自分は、この問題を、明日も、明後日も、来週も、一年後も気にしているだろうか?」
それでも気持ちがおさまらないという人は、あなたの隣に自分と同じ問題でイライラしている人がいると想像してみましょう。
そして、頭の中でそのあなたと同じことでイライラしているイメージの中の人に、あなたの言葉で慰めてあげましょう。
「生きていればこんなこともありますよ。」
「次に同じことが起こった時のための勉強になりますね。」
「あまりイライラすると、お腹が空きますよ。」
あなたがイライラしていても、自体はなにも変わりません。
それどころか、トラブルの元になります。
なるべく早く自分の中からイライラを追い出して、ポジティブな考え方を習慣にして、広い視野を取り戻しましょうね。