心理カウンセラーの風湖です。




 元アメリカ大統領のエイブラハム・リンカーンは、「できもしないことをやらなくてはならない羽目に陥らないために、できない約束はしてはならない。」と、語っています。




 私達は、誰かと話をしているとき、無意識のうちになんらかの約束をしてしまうことがあります。

 そういう私も、「お願いできないかなぁ。」などと頼まれると、ついすぐに安請け合いをしてしまい、あとで余裕がなくなり大変な思いをすることもあります。

 

 


 やはり、人として約束は守らなくてはなりません。

 これはとても重要なことです。

 世の中を渡っていくうえで、これほど大切なことは無いと言ってもいいくらいです。




 約束したことを実行すれば、当然相手から信用してもらうことができます。

 信頼関係はとても大切なことなのです。




 信頼関係は、それを築くまでにはとても時間がかかるものなのですが、実は、たった一つ約束を忘れただけでもその関係はもろく崩れてしまうこともあります。




 なぜなら、「これくらい守らなくても、そんな大したことにはならない。」

 と、あなたが思っても、実は相手はとても期待をしていたという場合もあるからです。




 さて、私達の1日は、約束を守らなくてはならない瞬間に溢れています。

 たとえば、朝「8時に家を出る。」「通勤の途中でコンビニで公共料金を払う。」などもそうです。



 そういう小さな約束を「うっかりしていた。」と、破り続けていると、徐々に「これくらい大したことはない。」という言い訳をする癖がついてしまいます。




 やがてそういう言い訳を繰り返す心は、人との信頼関係を失わせることになってしまいます。




 特に大切な人との関係は大切にしましょう。

 パートナーや子供、親、親友、上司、仲の良い同僚など、「うっかりしていた」では済まされないこともたくさんあるのではないでしょうか。




 出来るかどうかわからない時は、相手にはっきりと伝えましょう。

 少しずつ小さな約束を守ることを積み重ねていくうちに、あなたのことを応援してくれる人は増えていくのだと思います。