心理カウンセラーの風湖です。




 人は誰でも、生まれつきチャレンジ精神が旺盛な動物です。

 それは赤ちゃんがどういう風に成長するのかを考えればよくわかります。




 しかし残念ながら、人は成長するにつれてどんどん好奇心を失ってしまいます。




 それは、誰かに指示され、その指示に従うのが正解だと教えられて育つと、やがて自分の気持ちを抑える癖がつき、答えを与えてもらうことを期待するような大人になって、社会に出て行くからなのかもしれません。




 ある心理学者の指摘によると、欧米人には、「成功するために次の行動を考える」人が多いのだそうですが、日本人は、「失敗しないように次の行動を考える」人が多いのだそうです。




 それは、学校教育や子育ての中で、欧米人の子供達は、「チャレンジしたことに対して褒められる」ことが多く、日本人の子供は、「失敗しなかったことに対して褒められる」ことが多いからなのだそう。




 「失敗することは学ぶこと」という解釈で子育てをすれば、子供達は失敗をした体験から自分で問題を見つけ出すことができるようになります。

 


 

 大人になった今からでも、そのような解釈の仕方で失敗を捉えるだけで、ふと心の奥底に隠れている、「好奇心旺盛な探検家」をもう一度蘇らせることができるのです。




 ウォルト・ディズニーの言葉です。




 「人間が前進し、新たな扉を開き、新しいことを続けるのは、好奇心があるからだ。

 好奇心は常に私達を未知の方向へと導いてくれる。」




 好奇心は、危険な罠、つまり「危険な裏がある優しさ」に飛びつかないように、私達に自制を促してもくれます。




 あなたの中にある好奇心に従って、誰かからの指示が正しいという思い込みからくる焦りですぐに結論を出さないように、常に疑問を持ち、周りのものに心を開き、物事の仕組みを考えられる人になりましょう。