心理カウンセラーの風湖です。
たとえばあなたが旅行へ行った時、「楽しい体験や観光をした」ことと、「お土産を買ったこと」、あなたはどちらをよく覚えているでしょうか。
おそらく、体験や観光の思い出のほうが印象に残っているはずです。
コーネル大学心理学教授のトーマス・ギルオービックによると、「経験」にお金を払うことは、「物」にお金を払うことよりも、長い時間、幸福感や充実感が得られるのだそうです。
私達が日常で行動する旅行や映画鑑賞、習い事などの経験は、人生への満足感を高め、私達の人生を、深く彩り豊かなものにします。
それはたとえ失敗した思い出でさえも、私達は前向きで楽しい記憶を与えてくれるのです。
たとえば、海外旅行に行ったとき、
「空港で荷物を忘れた。」
「雨の日ばかりで辛かった。」
「タクシー運転手に余計に請求された。」
などの痛い経験も、時間の経過とともに懐かしく良い思い出となり、私達の脳裏に永遠に生き続けます。
しかし、なにか物を買う時は、私達は一時的には幸せな気分になりますが、その感激も時の経過とともに薄れていき、何年か後に良き思い出になったりはあまりしませんよね。
さらに物は、次から次へと新製品が発売されますから、すぐに値打ちは落ちていきます。
ですから、同じお金を使うのなら、物質的な物にお金を使うよりも、経験にお金を使いましょう。
なぜなら、「自分の人生を変えるような旅にお金を使ったことを後悔している人は、この世に1人もいない」からです。
お金の専門家、ジーン・チャッキーの言葉です。
「モノではなく、経験を買おう。
経験に金を使えば、もっと幸せになれる。
モノは壊れ、すぐに陳腐化するが、経験の思い出は、思い出すたびに良くなっていく。」
出来るだけ、幅の広い経験をしましょうね。