心理カウンセラーの風湖です。




 私の夢は、妊娠中の母親教室や子育て中の親の必修学習として、親に優しい心理学を取り入れることです。

 今に始まったことではありませんが、子育てに自信がない親はとにかくたくさんいらっしゃると感じます。




 子供を持つことは、親にとって人生のどんな苦しみや悲しみも打ち消してくれるほどの大きな喜びや、素晴らしい経験を与えてくれます。




 そして子育てとは、人生の中に幸せをもたらしてくれる、その気持ちを実感させてくれるプロセスだと言えます。




 ですから、お母さんのお腹の中に新しい命が宿った時の感激から出産までは、どんな親でも最高に温かい時間を過ごすことができます。




 しかし、いざ子供が生まれてみると、自分の周りに起こっていく大きな変化にうまく馴染めない親は少なくありません。




 それまでの2人だけの生活が急に終わり、親としての行動に責任を負い、子育てのためにお金も時間も睡眠時間も奪われてしまうような暮らしが始まるのです。




 さらに親になったことで、家族間の言い争いに巻き込まれたり、パートナーが急変したり、喧嘩が頻繁に起こったりするようになるため、毎日、不満を抱く親がいるのも無理はありません。




 親になることに資格はいりません。

 ですが、心のケアはいつも必要なのです。




 書店には、何百冊もの子育て本があります。

 しかし、その本にどんなアドバイスが載っていたとしても、子育てに唯一絶対のルールはないのです。




 子育て本の中には、「子供の成長についての知識」はたくさん載っていますが、親の不安や家族の変化、パートナーとの関係性など、「親のメンタル」については、あまりにも情報として少ないのではないかと思います。




 本来ならば大きな喜びや素晴らしい体験を与えてくれるはずの子育てを、「我慢」「忍耐」「辛い」「苦しい」というイメージにしてしまうと、日本が少子化になるのは当然だと思います。




 世界中の子供達は、自分の親に笑っていてほしいのです。

 親に笑ってほしいから、「親の理想の子供」になろうとして、本当の自分のやりたいことが出来ずに我慢をして成長してしまうのかもしれません。




 それらを少しでも解決するためには、やはり子育て中の親や、その周りにいる家族のみなさんに向けた心理学や、カウンセリングやコーチングは、身近な習慣として必要なのではないか、と思います。




 子育て中の親達が、少しでも気持ちを楽にして毎日、嬉しい、楽しい、幸せを実感しながら生きてほしいというのが私の希望なのです。