心理カウンセラーの風湖です。
「私は、小さい頃から内向型で、人見知りですから、人とのコミュニケーションが苦手なのです。
人前に出て話をする時や、緊張する場面、試合や試験に向かう時など、本当にストレスで辛いのです。」
普段、カウンセリングやコーチングをしていますと、そのような悩みを打ち明けられる人はとても多いです。
心理学部カール・ユングの類型論に基づく心理学理論によれば、人は生まれつき外向型、または内向型のどちらかの特性を持っています。
しかし、もともと人は誰でも両方の側面も持って生まれてきます。
つまり、私達は「どちらかの性格」というわけではなく、みんな外向型と内向型の両方を持っているのです。
それでも、普段の生活習慣や、周囲の人達の影響によってたいていはどちらかに偏っています。
その偏っている方の特性が、他人の目には私達の特徴だと判断されているのです。
しかし、内向型といわれる人も、会社から営業の仕事などを任せられたら、初対面の人とも笑顔で大きな声で出さなければならない時があります。
逆に、外向型といわれる人も、他人の意見を尊重しなくてはならない会議などの時には、人の意見に耳を傾けて黙っていなくはならない時もあります。
この、外向型と内向型の特性を、その時の状況に合わせて表現できるようになると、成功の可能性が大きく広がるのです。
つまり、必要な時には、普段の自分の枠から飛び出せるかどうかで、その人の未来はどんどん広がって行くということなのですね。
いつも同じ自分でしかいられない、自分の信念を曲げられないという人は、いつ来るのかわからないチャンスの神様を見つけても、そのチャンスに乗ることも難しくなってしまうかもしれません。
自分が外向型なのか内向型なのかは関係なく、周りの人達になにを求められているのかをきちんと見分けて、それに順応して期待に応えることができる人を目指していきましょう。