心理カウンセラーの風湖です。
"神よ、天にまします父よ。
私達に変えられないものを受け入れる心の平穏を与えてください。
変えることのできるものを変える勇気を与えてください。
そして、変えることのできるものと、できないもの見分ける賢さを与えてください。
我らの主、イエス・キリスト
アーメン"
これは、アメリカの神学者、ラインホルド・ニーバーが伝えたとされる有名な「ニーバーの祈り」という、祈りの一説です。
現代でもその言葉の価値を全く失っていません。
人生のすべてがこの祈りの中に凝縮されているといっても過言ではないのです。
私は、カウンセリングやコーチングのセッションでも、クライアントが「自分にはなにがコントロールできて、できないか。」を見極めるところから問題の解決に取り組みます。
人の苦しみとはなんでしょうか。
人の悲しみとはなんでしょうか。
辛いと思う感情とはなんでしょうか。
それは、「受け入れられない」という心の状態なのです。
つまり、それこそが「変えることのできないもの」ということです。
「大切な人が亡くなった。」
「病気になった。」
「仕事が無くなった。」
「上司に怒られた。」
「パートナーと別れた。」
「失敗した。」………。
当然なのかもしれませんが、すでに起きてしまったことは変えようがありません。
人は生き返らないし、時間は戻せません。
言ってしまった言葉は、元にもどりません。
それでは逆に、「変えられるもの」とは、一体なんでしょうか。
それは、「自分の考え、自分の行動」です。
それを変える勇気を持ちましょう。
いつまで他人のせいにしますか?
いつまで社会のせいにしますか?
いつまで親のせいにしますか?
いつまで会社の悪口を言いますか?
いつまで、過去の出来事を嘆きますか?
自分ではどうしようもないことのために、あなたの貴重な時間を無駄にすべきではないのです。
何に集中するべきか、心を落ち着かせて考えてみてくださいね。