心理カウンセラーの風湖です。




 誰かの何気ない言葉に傷ついたり、怒りを覚えた時、私達は、その原因をその誰かのせいにしてしまいますよね。




 相手の言動によってプライドが傷つけられたのだから、自分のせいではないと考えるのは当然のことなのかもしれません。




 しかし、私達が傷ついたり怒りを感じたりするのは、他人からの言動だけが原因というわけではないのです。




 実は私達は、時に自分に対しての思い込みによって傷ついたりするのです。



 

 たとえば、あなたが誰かに「もっと早く会社に来るように。」と、言われたとします。

 自分は別に遅刻ばかりしているというわけではなく、たまたま今日だけ電車に乗り遅れただけなのにもかかわらず、です。



 しかし、なぜその一言で傷つくのかといえば、あなたが「もっと早く会社に来なくてはならないな。」と、思っていたからなのです。



 たまたま遅く出勤した日に「だけ」言われたのですから、特に気にしなければいいのかもしれないのですが、自分のネガティブな心が相手に見透かされているような気がして、怒りの感情を引き起こしているわけですね。




 「あなた、雑なところがありますね。」

 「仕事中に無駄話が多いね。」




 そんな相手の言動に傷つくのも、すべて自分がそれが自分の悪いところだと思っているからなのです。




 そして、そのようなネガティブな気持ちになるのは、子供の頃に同じようなことを親に言われたりしたことが原因なのかもしれません。




 すべての出来事は、ニュートラルです。

 ポジティブに受け取るのか、ネガティヴに受け取るのかは、自分の気分の問題だったりします。




 そして、それによって人生が変わってしまうこともあるので、相手の言動に振り回されるのはもうやめましょう。




 自分で自分を許してあげましょう。

 自分を許してあげられる人は、相手のことも許してあげられるのです。

 あなたの価値は、あなたにしかわからないと信じましょう。



 そうすれば、たとえどんな人間関係であっても、相手に対するストレスはかなり改善されるのですから。