心理カウンセラーの風湖です。
ある研究の結果、「人間は助けを求めている人に対して、進んで時間やお金を捧げようとする」ということがわかったそうです。
これは素晴らしい結果だと思います。
つまりこの研究結果は、人間は「他人のために寛容になれる」という特徴を持って生まれてくるということを示しているからです。
しかし、その寛容さは、決して一方通行ではいけません。
本当の寛容さとは、たとえばホームレスの方に「寒くてかわいそうだから」と勝手に同情し,羽毛布団を渡す。ということではないのです。
まずはその人に話しかけて、状況を把握し、本当にその人が必要としていることやものを知らなくてはいけません。
そして、多少の時間やお金が必要なことであっても、その人のためにすぐに動くことが出来てこそ、人は本当の幸せを感じることができるのです。
つまり人間は、自分のことなど構わず、他人を助ける行為が出来る人こそが、真の幸福を手にできる人だと言えるのですね。
そして、本当の寛容さとは、お金や時間の問題だけではありません。
人や物への感謝を忘れず、お礼の言葉をかけたり、常に笑顔を忘れなかったり、どんな状況でも腹を立てなかったり…。
このような行為は、その人の人格の高さを際立たせます。
そのためには見返りを期待しないことも忘れないようにすることも大切です。
イギリスの文学者ジョン・バニヤンの言葉です。
「見返りが期待出来ない相手にも施しを与えることが、真の人生を生きることである。」
あなたも、我が子のためなら自分を犠牲にできますよね。
その心を、目の前の人達に対してもどんどん広げていきましょう。