心理カウンセラーの風湖です。




 『コーヒーは飲まない。紅茶をくれよ。

 トーストは片面だけ焼くのがいい。

 話した時、僕に訛りがあるよね?

 僕はニューヨークで暮らすイギリス人さ。




 できる奴は、無知を気にせずに

 笑ってみせるんだ。

 誰がなんと言おうと、自分らしくいけよ。』




 これは1988年に発表された、スティングの名曲『English man in New York』の歌詞です。

 そのまま和訳すると、「ニューヨークにいる英国人」。




 人間には、個性があります。

 それはたとえ双子であっても、性格や好みは違うものです。




 作家のジェイソン・メイソンはこう語っています。




 「人は皆、オリジナルとして生まれる。だから、コピーとして死ぬべきではない。」




 しかしもちろん、生きていくためには、周りに合わせることも必要です。

 私達は、小さな頃からまず家庭で「空気を読む」ことを学び、大人になるとそれがまるで当たり前のように続けていくのです。




 ですから、学校でも会社でも、自然に人に意見を合わせて、同じような格好をして過ごしているのです。




 それでも、人生には自分の意見を通すべき時もあります。

 他人から意見されたり反論されたりするのを恐れて安全なエリアに逃げ込もうとするばかりでは、自分を大切にしているとは言えません。




 自分らしく生きるためには、周りに流されてばかりではいけないのです。




 イギリスの作家、マルクス・バッキンガムはこう言っています。




 「誰かを妬む気持ちから目標は、決して有意義なものにはならない。

 人を羨ましがることは、エネルギーの浪費だ。

 私達は一人一人違っている。

 ある人を幸せにするものが、自分にとってもそうであるとは限らない。」




 周りからなんと言われようとも、あなたは自分自身であるべきなのです。




 そして、自分自信が「誰も本当の私の素晴らしさなどわかるわけがない。」と悟ったとき、その時からはきっと、自分だけの人生を生きることができるのではないでしょうか。