心理カウンセラーの風湖です。
2010年に放送された韓国のドラマ、「製パン王 キム・タック」はご存知の方も多いのではないでしょうか。
その内容の面白さもさることながら、主人公のパン職人の師匠でもある、パルポン先生のセリフは、心に響く言葉がたくさん出てきます。
その中のひとつ、主人公キム・タックが寝る間も惜しんでパン作りに没頭している姿を見て、パルポン先生はこう呟きます。
「才能あるものは努力するものに敵わない。
努力するものは楽しむものに敵わない。」
仕事で成功できないことを、才能のせいにする人がいます。
しかし、世の中の成功者の多くは、子どもの頃からすごい才能を持っていたわけではないと思います
。
才能というものは、真剣に熱中してやり出してから、初めてその姿を現すのです。
どんなに自分に適している仕事でも、適当にやっているうちは、自分でも「これが自分の才能だ!」と認識することは出来ません。
普通に毎日を過ごし、「やらされ感」満載で適当に家事をしたり、植物を育てたり、仕事をしたりしても、「やらされた仕事」にしかならないでしょう。
もしもあなたが、「これは得意かも」とか、「けっこう好きかも」とか「もっとやりたくなってきた」とか思うものが見つかったら、とにかく少しずつでもいいから毎日続けてみてください。
自分が「好きだ」と思うものに真剣に取り組むことができたら、必ず才能は開花するのです。
そのために、「どうせうまくいかない」と諦めてしまう前に、まずはそれがなにかをあれこれと探してみましょう。
それは、はじめから1つに絞る必要はありません。
あなたがチャレンジしてみたことに、少しでも違和感を感じるならば、他を探してみれば良いだけですから、気にすることはないのです。
ドラマの主人公であるキム・タックも、はじめは感情が激しいだけの下手なパン屋の見習いでしたが、その楽しさを知ってからはどんなに困難なことがあっても、ひたむきに毎日何時間もパンを焼き続けた結果、凄い才能が芽を出したのです。
どんなことも、真剣に取り組んではじめて、運命は動き出します。
そうして熱中しているうちに、自分でも驚くほどのあなたの本物の才能は少しずつ、その姿を現しはじめるのです。