心理カウンセラーの風湖です。
「明日の天気は雨です。」
と、前日の天気予報で言っていたのに、曇っていて雨が降らなかったときは少し嬉しくなります。
そしてその日が晴れの日になればとても嬉しく思います。
反対に、
「明日の天気は晴れです。」
と、前日の天気予報で言っていたのに、どんよりと曇りの日になると、なんとなく嫌な気分になります。
そして雨が降ってくると、とても腹が立ってきます。
つまり人は、目の前のことがすべて思い通りにならなければ嫌だと思っていると、「嫌だ」という言葉しか思い浮かびません。
逆に、「自分の思い通りにならなくて当然だ」と思っていると、思い通りにならなかった時でもなんとも思いません。
もしくは、少しでも思い通りになった時は「嬉しい、楽しい。」と、周りに感謝できます。
たとえば突然仕事を解雇されたとして、将来が不安になった時でも、「なぜ自分がこんな目に遭うんだろう?」とは思わずに、「今までこんな自分を雇っていてくれて感謝をします。」と、考えると、新しい道が開けます。
毎日の現象の中で、当たり前だと思っていることは、実は当たり前ではないのです。
何事もなく平穏無事に過ごせることが、どれだけ奇跡的なことか…。
そのことに感謝しないで不幸の原因ばかりを探して愚痴や不満ばかりを口にすると、その言葉を自分の耳で聞いた自分が一番虚しくなります。
天気予報で「晴れ」と言っていたのに雨が降ったとしても、その雨が止んだ時に大きな虹が目の前に現れたとしたら、それを見つけることができたことに対して心から感謝ができます。
ずっと下を見て歩いていて、10円玉を見つけることよりも、いつも空を見ながらリラックスしている時に、空に描かれた綺麗な飛行機雲を見つけることができたときの方が、何倍も嬉しいと思うはずですよね。
なにがあっても「なるようになる」のです。
そして、その「なるようになった」時にはきっと、素晴らしい世界が待っているのです。
ですから、たとえ嫌なことがあって落ち込んでいる時でも、上を向いて歩いていきましょう。