心理カウンセラーの風湖です。
「私の息子は中学生なのですが、中学に入学した時から親に反抗し始め、今ではまったく家族の会話もありません。」
思春期のお子さんをお持ちの親は、子供の成長の過程だとは分かっていても、あれこれと心配ですから毎日が悩みの連続ですよね。
親に反抗するだけではなく、子供が学校で問題を起こしたとか、子供が同級生を傷つけたとか、ケンカばかりしているとか、反抗期になってきて、親と会話もしないとか…。
私も、ずいぶんそのような年頃のお子さんに手を焼いていると相談を受けます。
そういう時、私はいつもこう言います。
「これからは子供の方を向くのをやめて、子供が文句を言いたくても、その声が届かないくらいスゴイ親になってしまいましょう。」
子供が問題を起こすたびに、ハラハラドキドキして子供の方ばかり見ていますと、子供は面白がってさらに問題を起こす、という場合もあります。
それならば、これからは反対に「もう私はあなたに関心がない。」という顔を見せて、子供に背中を向けてずーっと前を歩いていけばいいのです。
すると、子供の目からは魅力的で面白い親に映りますから、子供は一生懸命親を追いかけてこようとします。
しかし、魅力的ではない親ならば、当然子供は親を追いかけて来ようとはしません。
命令されればされるだけ、全部反抗しようとしますから、親から言われたことの全部反対のことをします。
なぜなら、嫌われても構わないと思っているからです。
そのように親を遠ざけることをし始めてしまったら、子供は親の思う方向に行くことは多分ないでしょう。
ですから、思い切って子供に背中を向けて、とにかく面白くて、行動的で、スゴイ親になってしまうことをオススメします。
「うちの親は、ものすごく一生懸命ですごく勉強や読書をしている。
いろんなことをよく知っている。
しかも、それを実践している。」
そんな風に子供に思わせることができたら、子供は反抗期どころか、親のことが気になり始めるのではないでしょうか。
子供を自分の思い通りにさせようとして毎日怒り、悩み、苦しみながら生活するよりも、親の方が先に素晴らしい人になってしまうことで、子供達に一目おかれて、好かれる親に変身してしまいましょう。