心理カウンセラーの風湖です。




 「今日も頑張らなくては」

 「もっと努力しなきゃ」

 「クヨクヨしないで必死に生きる」




 人は、「今のままでは納得しない」生き物なのかもしれませんね。




 人間はもともと不完全な生き物です。

 年齢を重ねても、どれだけ出世してもなかなか100点をとることはできません。




 なぜなら、自分の中での100点満点で、「92点を取れたから嬉しい。」と考える人と、「8点足りなくて悔しい。」と考える人がいるからです。




 あなたがなにか出来ないことがあって、がっかりして落ち込んでいるのだとしたら、それは完全主義者だからなのかもしれません。




 完全主義者ではない人は、うまくいかなくても、落ち込んで反省したり後悔したりはあまりしないのです。




 完全主義者の人は、完璧になにかをやらなければ気が済まないですし、相手にも同じことを望み、イライラしてしまいがちです。




 そのイライラは、多くの場合、身体にまで影響を与えてしまいますから、気をつけてなくてはいけませんね。




 100歳まで生きた長寿者には、「クヨクヨ考えない楽天的な性格」の人が多いと言われています。




 いろいろなことを苦にしないこと、引きずらないこと、落ち込まないこと、心配し続けないことが、どうも長寿につながっているらしいのです。




 「クヨクヨしない」とは、すなわち心が健康であることですから、心が健康なら、身体も健康になりやすいのだそうです。




 では、なんでもクヨクヨ考えすぎてしまうという人はどうすれば良いのでしょうか。




 そんな方は、お休みの日など予定がない時には「お疲れ様」のかわりに「今まで考えたこともないこと」を生活の中に取り入れてみると良いのかもしれません。




 たとえば、森林浴やサイクリング、1人カラオケに行ってみるとか、花を一輪買って帰って、リビングに飾ってみるとか。




 すると、少しの失敗や、小さな悩みなど、どうでもよく思うことができます。




 人間の脳には、「報酬系ホルモン」と言われる神経伝達物質があり、ドーパミンの分泌を促します。




 ドーパミンは、自分にご褒美をあげることで、モチベーションが上がり、やる気を巡らせ、やる気を産む好循環を生むガソリンとしても働いているのです。




 そうすると、人の美しさや好感度アップにもつながりますから、毎日の生活の中に「楽しい」「嬉しい」が増えていくのですね。




 そんな風に過ごすことで、明日が素晴らしい一日になるかもしれませんから、今日は安心してゆっくり休みましょう。