心理カウンセラーの風湖です。




 私には、母親教室や幼稚園、保育園で子育てのための心理学を伝えたい。という夢があります。




 なぜなら、若いお母さん、お父さん達は、「親が子供をしっかり躾けなくてはならない」と、気負い過ぎているのではないか?と感じることが多いからです。




 子育てというものは、「これが正解」というものは何一つありません。

 しかし、「これは不正解」というものがあります。

 それは、「絶対に親が子供を正しく教育しなくてはならない」という間違った価値観です。




 たいていの親は、子供の教育法を専門的に学んではいませんし、たとえ教育者であっても、自分の子供となると視点が違うことも多いので、あれこれと上手くいかずに悩む親は、実はとても多いのです。




 しかし私は、親が子供の教育をしない方がいいと言っているのではありません。

 そして、親の子育てがすべて間違っているとも思っていません。




 日本には、「3歳児神話」という、昔からの風習があります。

 「3歳児神話」とは、「3歳までは母親が家庭で子育てをした方が良い」という説で、今でも広く言われ続けています。




 「子供のために3歳頃までは母親が育児に専念した方がいい」という説が広まるきっかけは、イギリスのボウルビィという精神医学者の1951年の報告書だといいます。




 しかしこれは、母親の就労を否定しているのではなく、親子の関係性の大切さを主張しているものなのですが、当時の日本人の暮らし方のスタイルに当てはめてしまい、「母親は、子供が小さいうちは子育てに専念するのが正しい。」という一面のみが強調されてしまったのです。

 




 しかし、子育ての本質とは、子供を正しく躾けることではなく、「子供の芽を摘まないこと」だと私は思います。




 母親が常にそばにいて、子供に「こうしなさい」「ああしなさい」と、干渉しすぎるから、子供が自分の思い通りにならないと怒ったり怒鳴ったり、ストレスが溜まったりして、子育てが重荷になってしまいます。




 しかし、「あなたのこういうところが素晴らしい。」とか、「君のここがすごいなぁ。」と、「ひとりの応援団」として喜んであげることができたら、子育ては楽しく、嬉しくなります。




 心理学では、「初期印象効果」と呼ばれる、刷り込み効果が認められています。

 たとえば、動物は生まれた瞬間に目の前に動くものが見えると、それを「親」だと思い込みます。




 それと同じように、子供の個性や才能を伸ばしていくのには、生まれてからずっと身近にいる親が大きな影響を及ぼしているのかもしれません。




 親から、いつも肯定されている子供は、自分の「好き」を干渉されたり否定されたりしないので、自分の才能をスムーズに開花させることが出来るのではないでしょうか。




 「あなたは、そのままでいい」と、無条件で受け入れてあげると、子供は個性的にのびのびと育ちます。




 それでも、常識的に間違っているときには、その都度教えてあげた方がいいのですが、その時は頭ごなしに「強く叱る」のではなく、話を十分に聞いてあげて、笑顔を忘れないことが大切です。




 昔から、天才と呼ばれた人達の共通点は、親が「子供のことを丸ごと全部受け入れて、肯定していた」という点らしいです。




 「この子は、こういう子だ。」と認めて、守り、応援して育ててきた子供が天才になります。




 たとえ母親が仕事をしていても、そばにいてあげられる時に、子供が夢中になっていることに対して「すごい」と褒めて認めて、親がニコニコと笑顔で接してあげれば、それだけで子育ては正解なのです。