心理カウンセラーの風湖です。
「コミュニケーションが苦手です。相手がなにを考えているのかわかりません。」
人間関係というのは、難しいものだと考える人はとても多いようです。
相手との付き合い方が分からず、ついつい慎重になってしまうものですよね。
「救急法のクラスで習ったんですけど、もし誰かの気持ちを傷つけたら、一番いい治療法はただちにあやまることです…。」
これは、漫画「PEANUTS」のキャラクター、マーシーの言葉です。
アメリカの漫画「PEANUTS」は、スヌーピーが登場する人気コミックです。
1950年から漫画家のチャールズ・モンロー・シュルツによって連載されていました。
主人公のチャーリー・ブラウンと、彼の飼い犬スヌーピーをはじめとしたキャラクター達。
どの子も愛らしく、少し大人びたセリフをよく言うことでも有名です。
そんなスヌーピーの言葉のひとつに、こんなものもあります。
「僕のことを好きじゃない誰かのことでクヨクヨする時間は無いんだ。僕は、僕を大好きでいてくれる人を大好きでいるのに忙し過ぎるから。」
このセリフは、全ての人に好かれようと疲弊するのは馬鹿げているという、スヌーピーならではの考え方が現れています。
たしかに、自分を攻撃してくる人や、上手くいっていない人間関係をいつまでも気にして、ネガティヴになるよりも、友人であれ家族であれ、自分を大切にしてくれる誰かに時間を使う方が有意義ですよね。
人間は完全ではありませんから、間違いを犯すことも当然あるでしょう。
人に迷惑をかけたり、誰かを傷つけてしまったりして、そのことに対していつも反省をしてしまいます。
そのような時に、
「あの判断は間違いだった。別の判断をしていたら良かったのに。」
と、悔やむ人がいますが、決してそのような必要はないのです。
人間は誰でも、その時に最善だと思える選択や行動をしています。
それは、「その人にはその選択をするしかなかった。」ということなのです。
ですから、誰かを傷つけてしまった場合、心が痛むのは仕方がありませんが、それをいつまでも引きずるのはやめましょう。
そして、チャーリーの友達、マーシーもこのように言っています。
「見て見ぬふりしてください、先生。何年かたてば笑い話ですから。」
今、あなたが見舞われているどんな困難も、数年後には笑い話になります。
落ち着いて、静かに深呼吸して、「この問題は、5年後も深刻だろうか。」と、心の声を聞いてみてくださいね。
「上を見続ける… それが生きるコツさ…」
「Keep looking up.. That’s the secret of life..」