心理カウンセラーの風湖です。




 人間の体の機関は、常に「他のもののために」存在しています。




 肺にしても、心臓や肝臓、腎臓、胃、腸にしても、全部体の中に存在する、他の臓器の細胞を活かすために働いています。




 「腸内フローラ」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、腸内フローラとは、腸の中にいる細菌たちの生態系のことをいいます。




 腸内フローラのバランスが崩れるとおなかが張ったり、便秘や下痢になったり、肌が荒れたりと体調を崩しやすくなりますが、実は、ストレスとの関係もわかっているのです。




 ストレスを感じると下痢気味になったり、試験前に緊張するとトイレに行きたくなったりする人もいますよね。




 つまり、腸は、人がストレスを感じると、脳からの命令がなくても、下痢をしたり便秘になったりして、「少し頑張り過ぎですよ。」と、人に向かってサインを出してくれているのですね。




 人も、人の間に生きているから「人間」といいます。

 「人間として生きる」ということは、自分だけのためではなく、他に存在するもののために生きるということです。




 誰かに何かをしてあげて、相手が自分に向かってニッコリ笑って「ありがとう」と言ってくれた時、その時にこそ本当の人間の喜びが湧いてくるのです。




 「喜ばれることは幸せ」

 そういう幸せを感じるように、私達の心にはプログラムがセットされているのかもしれません。




 そして、その相手は実は人だけではなく、動物や、植物や、家や自然などの無機質なものでも、自分が何かをしてあげると、同じように「幸せ」を自分が感じることがわかっています。




 実際にやってみると、「ああ、生きていて良かった。私はこれをさせていただいてよかった。実は1番幸せで、楽しくて、喜びを感じているのは、私なんだ。」と、思えるに違いないと思うのです。




 毎日、幸せを感じることが出来るように、家族や友人はもちろん、動物や植物を可愛がるとか、家を掃除して綺麗にするとか、自然に感謝をするとか、常に「他のもののために何かをしてあげる」ということに意識を向けて生きていきましょう。



 もちろん、自分に何かをしてあげることが最優先ですけどね。