心理カウンセラーの風湖です。
「我が家の中学生の娘は反抗期で、母親である私と話もしてくれません。宿題もしないでゲームばかりしているので、イライラしてつい怒鳴ってしまいます。」
先日、中学生の女の子の母親からこのような相談を受けました。
そのくらいの年頃になる子供さんに対して、親はどのように接すれば良いでしょうか。
この問題は、その年頃の子供さんを持つ、多くの皆さんが頭を悩ませる案件なのではないかと思います。
その解決方のひとつとして、まず、子供さんから頼まれないことを親の判断で何かをしてあげようと思うのは、やめましょう。
なにかを頼まれたのなら、いつでも誰に対しても人を選べばないでやってあげることは素晴らしいことですなのですが、子供さんから頼まれもしないのに独自の判断で「この子にはきっとこれが必要なんだろう」と、いう関わり方をしない方がいいと思います。
それは、子供にとっては「小さな親切、大きなお世話」ということになってしまいます。
たとえ親子であっても、自分と相手との距離をあけることはとても大切です。
距離感がある程度あるのにトラブルになることはほとんどないのです。
しかし、距離が近過ぎるとトラブルになってしまいます。
なぜなら、相手の嫌なところが気になって仕方がなくなるからです。
たとえ同居していたとしても、やはり踏み込んではいけない心のエリアがあるのですね。
ですから、頼まれてもいないのに自分の勝手な概念で踏み込まない方が良いと思うのです。
会社でも友人でも家族でも、上手く人間関係を保っていくためには、お互いに近寄り過ぎないことが、コツです。
もしも、会社の人や友人に気を使って何かをすることをおもいとどまることが出来るのであれば、家族に対しても同じことが出来るはずですよね。
つまり、人間関係で大切なことは距離感なのです。
さらに、会話をしてこようとしない子供さんに対して、ただ一生懸命、親の気持ちを説明して、わかってもらいたいと思うのはやめましょう。
これからは、ひたすら背後を見せて、「ああ、私は親を誤解していたかもしれない。」と、子供さんに思わせるような生き方をしていきましょう。
「あなたを愛していますよ。信じていますよ。あなたの味方ですよ、と笑顔を見せてあげるだけで、なにもしなくても大丈夫なのです。
反抗期の子供を持つ親が出来ることは、ただひたすら信じて、愛して、待つのみです。
誤解されてもいいのです。
いつかはわかってくれますから。
ある程度子供さんが育った後は、親は子供に背中を向けて、「親の生き様を見せ続ける」という方法に切り替えていきましょうね。