心理カウンセラーの風湖です。



 私は1人になると、いつも小さな声で「ありがとう」とつぶやいています。



 ある本に「ありがとう1000回で次々の奇跡。ありがとう10,000回でたくさんの奇跡。」
 と、書いてあり、その文章がとても優しく心に響いたからです。



 その本によると、「自分が発した言葉のエネルギーは、次には自らが受け取ることになる」と、書いてありました。



 まず先に自分の言った言葉があって、それが元になってすべての現象が起きている。というのです。



 私達は、誰かになにかをしてもらった時に、感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と言いますよね。
 「ありがとう」と言われて嫌な気持ちになる人はあまりいません。



 しかし、そのような感謝の気持ちはすべて忘れてしまい、
 「どうしてこんなことになってしまったの?」
 「なぜ、私ばかりがこんな目にあうの?」
 と、泣き言ばかりを言っていると、その言葉がエネルギーになって、そのような言葉を言いたくなるようなことがまた次に起こるのです。



 ですから、「この世でいちばん不幸な人は、感謝の心が無い人である。」とも言われるのですね。



 どんなことが起こっても、いつも感謝出来る人が本当に幸せになれる人なのです。
 人間関係においても、「ありがとう」と、感謝の気持ちを言葉で表すと、相手も「喜んでもらえて良かった。」と嬉しい気持ちになるはずですよね。



 これを仏教では、「自利利他」と言います。
 自利とは、自分の幸せ。利他とは、他人の幸せという意味です。



 ですから、「ありがとう」をたくさん言っている人には「ありがとう」と言いたくなるようなことが次から次へと起きて来るのだそうです。




 「ありがとう」は、元々神の成せる技に対して賞賛し、感謝する言葉ですから、私達に神様からの奇跡がたくさん起きるので、私はとても嬉しくて、またまた言ってしまうのです。




 人生において、出会う人の全てに「ありがとう」という気持ちで接すると、だんだん生きていくことが楽なほうに変わって来るみたいです。




 その相手の顔を見なくてもいいから、「私の心を広くしてくださる人だから、あなたが目の前にいてくれてありがとう」とひたすら言っていると、相手は穏やかに接してくれるようになるようです。




 どんな出来事が起こっても、誰かがあなたを傷付けても、
 「これにはきっとなにかの意味があるはずだ。」
 と、自分への教訓と捉えて、まずは感謝しましょうね。



 自分がまず明るい太陽になって「ありがとう」の言葉を投げかけることで、周りの人が変わっていく。
 そして、奇跡が起きる。




 「ありがとう」には、そのような不思議な力が宿っているのですね。