心理カウンセラーの風湖です。
「会社で、同僚が私の悪口を言っているところを偶然聞いてしまいました。
信頼していた同僚だったので、とてもショックです。」
ある30代の男性が、とても寂しそうにこう訴えていらっしゃいました。
「明日からどんな顔をしてその同僚と付き合って行ったら良いのかわかりません。」
人間関係というのは、自分では原因はわからなくても、ある日突然苦しみが襲って来ることもあるものですよね。
誰かに嫌われているのではないかと考えてしまうと、人は、訳がわからなくても自分を責めてしまう傾向がありますから、自責の念に苛まれてしまいます。
もしも、そんな風に自分が誹謗中傷の標的になっているのではないかと悩んでいるのであれば、ぜひ、「カール・ロジャースの2:1:7の法則」を知っておいて欲しいと思います。
これは元々、アメリカの心理学者、カール・ロジャースの2:1:7の法則というもので、仮にあなたの周りに10人の人がいるとしたら…。
2人は気の合う人。
7人はどちらでもない人。
1人は気が合わない人。
という法則です。
子供の頃、「みんなと仲良くしましょう。」と教わってきた私達は、たとえ10人のうちの1人だけだとしても、自分が嫌われていると考えるだけでストレスを感じてしまいますよね。
しかし、10人のうち1人くらいは相性の悪い人、つまりあなたのことを嫌っている人がいてもそれが普通のことなので、落ち込む必要はないよ、という法則なのです。
また、大多数の人があなたに無関心だとしても、自分の存在の無価値観を感じる必要もありません。
そんなものなのです。
人間関係に多くを求めすぎて苦しむのではなく、ある程度割り切ってしまえば、人間関係はずっと楽になるはずですから、ぜひ、参考にしてみて下さいね。