心理カウンセラーの風湖です。
昨日の心理セミナーに、21歳の友達同士の女性が2人参加してくださいました。
「今、就職活動をしているのですが、将来の目標もなく、なにをして良いのかわからないのです。」
そう質問してくださったので私は、
「自分が幸せになるためには、自分の大好きなことをすれば良いのです。」
と、答えました。
そのように言うと、
「先生、大好きなことをやるには、お金がなければ出来ません。ですから、まずは就職しなければ。」
と、いう答えが返って来ました。
「お金がなければなにも出来ない」という考え方は、もしかしたら今、とても退屈な人生を送っているからなのかもしれません。
人は、心から大好きなことを熱中してやっていると、たいていの場合、気がついたら成功しているものなのです。
そして、幸せになるための秘訣は、自分の大好きなことを仕事にすることです。
「たとえばあなたが、洋服を買いに行くとき、洋服のことが大好きでたまらないといった感じで仕事をしている人の店か、洋服に全く興味がなく、つまらなそうに仕事をしている人のいる店か、どちらを選びます?」
そう考えると、なんとなく理解できるのではないかと思います。
人は、エネルギッシュな人に魅力を感じ、心から応援をしたくなります。
ですから、人生で成功したいと願うのならば、魂を打ち込める何かを見つけることが大切なのです。
それには、学歴や社会的地位は全く関係ありません。
自分の大好きなことに最大限のエネルギーを注ぐことが出来る、情熱的な人になることが、何より大事なことなのです。
それでも、「自分の好きなことが見つからない。」という人も多いです。
そういう人は、子供の頃から自分の好きなことをやらずに、周りの望むことばかりを考えて生きてきたからなのかもしれません。
勉強して、どうなりたいとかあまり考えずに、頑張って良い成績を取って、満足してきた人達は、周りの望むことを上手にこなす人生を生きていくことになりますから、自分が何者かがわからなくなって、悩むことになるのです。
さらに、「得意なこと」は、「大好きなこと」とは違います。
大好きなことをしている人は、ドキドキワクワクが止まらないのです。
いつでもどこでも幸せです。
しかし、得意なことをしている人は、「自分がどう見られているか」というのがその動機だったりしますから、他人から大物に見られたり、評価されないと、不幸を感じてしまうのです。
「私の親が大学の費用を出してくれたから、好きなことばかりしていては申し訳ないような気がします。」
そう言われる若い人達は多いですね。
しかし、本当の親の幸せとは、実は、自分の子供が高学歴といわれる大学に入学することだけではなく、エリートと呼ばれる良い会社に就職することでもなく、子供の幸せそうな笑顔をいつでも見られることだったりするのです。
幸せになりたいのであれば、他人の目線でどう評価されることを考えるよりも、自分の本当に大好きなことに没頭出来る、今を大事に生きることなのではないかと思います。