心理カウンセラーの風湖です。
あなたの周りには、どんな人達がいますか?
日常生活において、誰と接するかによって人生が大きく変わることがあります。
自分の世界を広げてくれるのは周りの人なのですが、自分の視野を狭くするのも、やはり周りの人達なのです。
たとえば、妬み、ひがみ、やっかみ、不平不満、愚痴などの感情や言葉が横行しているような世界に身を置いていると、毎日がとてもつまらなくて、心が貧しくなってしまいます。
だとしたら、付き合いたくない人とは付き合わないほうが良いのではないでしょうか。
もしもあなたの周りがそのような人達がいらっしゃるようなら、無理をしてでもその人間関係から脱出しなければ、後から後悔することになるかもしれません。
「でも、長い年月仲良くしていた友人と距離をおくなんて、申し訳なくてできません。」
と、思うでしょうか。
先日、ある本を読んでいたら、このようなことが書いてありました。
「人が一生のうち、なんらかの接点を持つ人が三万人。
そのうち、同じ学校、職場、ご近所さんといった近い関係になるのが三千人。
さらにそのうち親しく会話をするのが三百人。
友人と呼べるのが三十人。
親友と呼べるのが三人。
世界中の全人口から計算すると、人間が生きている間に接点を持てる人でさえも、1%にも遠く及ばない。」
小学校では、「みんなと仲良くしなさい」と教わりますが、あなたのことを理解してくれない人や、傷つける人達や、邪魔をする人、あなたを大切にしない人に貴重な時間を割くことはもったいないのではないかと思います。
人生はとても短いですし、あなたにはちゃんと、あなたと関わることにふさわしい人達が他にいるはずです。
ですから、もう我慢する必要も、無駄に気を遣う必要もありません。
余計なしがらみが多いと、大切にしたい人との会話や、やりたい事にすら、満足に向き合えなくなってしまいます。
なんとなく人生が後ろ向きになっているなと感じたら、まずは自分自身を振り返ってみて、そこに明確な理由が無かったら、その次は身を置いている環境を振り返ってみると、大体、そこに答えはあるのだと思います。
環境の力はとても強いのです。
良くも悪くも自分の思考や感情にまで影響を及ぼすことが多いです。
その判断の基準は、「3年後にも自分はそこの環境に居たいのかどうか。」だと思います。
そうは言っても、それがもしかしたら仕事の人間関係だったとしたらどうすれば良いのでしょう。
その関係をいきなり手放すというのは至難の業ですよね。
仕事を辞める決断というものは、なかなか固まるものではありませんから、「生きていくためにどこまで相手を気にしないでいられるか」という風に視点を変えてみる訓練も必要なことなのかもしれません。
しかし、周りの人達に合わせて無理して笑うことを続けるよりも、嫌だなと思うことがあってもなるべく穏便に済ませることに慣れてしまうよりも、自分の意思で自由に選択することができる今だからこそ、違和感を抑えきれなくなったら、勇気を出して飛び出してみるのも、人生では大切なことなのではないか、と思います。