心理カウンセラーの風湖です。
「仕事での失敗をいつまでたっても忘れられず、悩んでいます。
過去の失敗をどう克服したら良いのでしょうか。」
ある、生徒さんから質問がありました。
「失敗をどう捉えるか?」
それについては、発明王エジソンにまつわる、ある有名なお話があります。
エジソンにある記者が電球を発明する時に、一万回近くも失敗したことに関して、面白いインタビューをしたことがありました。
記者は、「もし、あなたは一万何回でも成功出来なかったら、今頃どうしていると思いますか?」と、聞いたのです。
エジソンは、「さあ、多分今も研究室で実験を続けているでしょうね。」と、言った。という実話です。
これ以上、失敗に関して上手く説明しているエピソードはないと思います。
失敗とは、諦めてしまった時にのみ起こる現象なのだと、エジソンは答えたのです。
つまり、成功していない現実を受け入れた時に、初めて失敗は生まれる、ということなのです。
上手くいかない方法を探しているだけ。というぐらいに思えるようになれば、本格的な成功も近いと言えるのではないでしょうか。
また、失敗というつまずきを災難のように考えないことも大切です。
とくに若い頃の失敗は、後々になると楽しい思い出に変わることも多いのですから。
さらに、現在のみに自分の意識を集中させることもとても大切です。
どうやらプラス思考の人は、未来にエネルギーを集中しすぎる傾向があるらしいのです。
反対に、ネガティブな人は、過去にばかり注意を向けてしまい、「あの時、こうなっていれば」ということばかり考えて悔やんでいる人も多くいます。
失敗は、未来に絶望した時と、過去の体験を無駄だったと判断したときに確定するのです。
大切なのは、今現在、この瞬間において目の前で起きていることなのではないのでしょうか。
せっかくの素晴らしい人生が目の前に起きているのに、未来と過去に頭の中を忙しくしていては、今を楽しめなくなってしまいます。
成功するのには、エネルギーがたくさん必要です。
今、楽しめることを全身全霊でやることこそ、自分に喜びと幸せをもたらしてくれるのだと思います。
失敗は、誰にでもあります。
私ももちろん、現在も失敗だらけです。
やってしまったことを後悔するよりも、自分が成長するための経験だったと捉え、次から同じことをやらないように気をつけて、フィードバックし続けていきましょう。
人生は、失敗と成長の繰り返しなのですから。