心理カウンセラーの風湖です。
「ありがとう」を言い続けていると、やがて嬉しくて楽しいことが次々と起こるようになるみたいです。
私は最近、なんとなくツイてると感じることが多いなと、思っています。
それは、「ありがとう」の奇跡なのかもしれません。
大人も子供も、「ありがとう」と言われると笑顔になりますからね。
そこで、「ありがとう」という言葉は、どこから来たものなのか、少し調べてみました。
すると、「ありがとう」とは、「滅多にないこと」という意味の形容詞だということが分かってきました。
「ありがとう」は、「有り難し」がウ音硬化したものです。
平安時代の随想「枕草子」では、「ありがたきもの」と題して、
「姑に褒められる嫁」
「上司の悪口を言わない部下」
「欠点のない人」
など、言葉通りに「存在しがたいもの」としてあげられています。(^^)
そして、中世に仏教思想が広がるとともに、「神仏による奇跡(滅多に起こらない貴重な出来事)」への感謝の言葉になり、近世以降になると一般的なお礼の言葉として使われるようになったのだそうです。
私達が今日一日であったことを、何かひとつでも思い出したとき、どんな場面でも私達は、人とつながりながら毎日を生きていますよね。
ですから、「ありがとう」は、頻繁に交わす言葉なのではないでしょうか。
ところで、東洋的心理療法のひとつに、「していただいたこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」をひたすら思い出すという方法があります。
これは、浄土真宗の「見調べ」という精神修養法をベースにしているのだそうです。
毎日、「見調べ」を繰り返すことは、自分と周囲の関係を見直し、人への安心感や信頼感を増したり、本人のモチベーションにつながるとされているのです。
さらに人だけではなく、自分がお世話になっているものに対して、感謝の気持ちを持って接している人は、必ず恵まれるのだそうです。
なぜなら、そんな人は、周りのいろいろなもの、いろいろな人のおかげで自分は成り立っているのだと気づいているからです。
私は、誰かになにかお礼を言いたくなるようなときだけではなく、普段から意味もなく「ありがとう」とつぶやくことにしています。
本当に心から感謝をしていなくても、「ありがとう」と言葉に出していると、なにか「ありがとう」と言いたくなるようなことがこれから起きるような気がして、なんとなく良い気分になれます。
「ありがとう」と言うと、言われた相手よりも、自分が一番嬉しい気持ちになれるのかもしれませんね。