心理カウンセラーの風湖です。



 人と人との一生においての出会いは、偶然によるものはひとつも無いと聞いたことがあります。



 親子、夫婦、友人、恋人、上司と部下、師匠と弟子など、すべての関係において、お互いが成長するため、学び合うためにお互いを選んで出会っているそうなのです。



 ですから、人間関係はすべて「私を磨いてくれる砥石」のようなものだと考えると、どのような関係であっても「ありがたい」ものなのかもしれません。



 たとえば夫婦の関係について考えてみると、価値観が同じ夫婦よりも、2人の考え方などがかけ離れた夫婦の方が長続きするのだとか。



 自分のワガママや自己主張を通せる環境にありながら、それをいかに抑えて幼児性を克服することができるか。



 その訓練をするための関係ということなのですね。 
 理想の相手だと思わせて、実はそれを愛情と感じるのも人生のプログラムです。



 「意見が違う。価値観が違う。
 けれども、感情的に好きである。」
 それが夫婦なのですね。



 夫婦や恋人以外の相手に対しても、いわゆる「愛情」というのは、動物学的に見てわずか3年で消えるらしいのですが、その後はお互いに尊敬し合える関係であるかどうかが、お互いの将来を決めていく大きな要素になるようです。



 それがなくなって、別れを選ぶ関係も確かにあるみたいですけれど。



 ちなみに、ぺットなどの動物に対しても私達人間は、確かに導かれて出会うような気がします。



 犬や猫といったペットであっても、お互いが愛情を注ぎ合いながら成長していくため、そして愛を学び合うために相手を選んで出会うように引き寄せられているのではないでしょうか。



 そう考えてみると、私達の街や住んでいる家、会社や駅、家具や道具に至るまで、ありとあらゆる出会いが自分を成長させてくれるのだと思ったら、全てに感謝したくなりませんか。



 人間だけではなく、私の生活の中で削り合う関係でいてくれる環境すべての命に感謝をしなくてはいけないな。と、私は思います。