心理カウンセラーの風湖です。



 私は昔から、いろんな人からさまざまなことを頼まれます。
 


 仕事はもちろん、友人や学校の先生や家族にも多くのことを頼まれてきたのですが、基本、私は私のことを信じて頼んでくれたことに対しては断ることはしません。




 それは多分、私が小さな頃、私のことをとても可愛がってくれた祖父の言葉が影響をしているのではないかと思います。




 「縁の下の力持ちは、神様と仲良くなれるんだよ。」



 頼まれごとが次々と来たら、その内容がどうとか、その相手が誰とか、出来るとか出来ないとか、気に入ったとか気に入らないとか考えずに、ただひたすら「わかりました。」と言って、やりなさい。と、祖父はよく言っていました。



 それは、「なんでも言うことを聞け。」とか、「口ごたえをするな。」という意味ではありません。



 そうすると、神様が応援してくれてなんでも出来る人になるし、どんなに難しい案件でも頼んでくれた人のことを「きっかけや気づきをくれた人」として感謝出来るんだよ、という祖父からの愛の言葉なのです。



 
 「縁の下の力持ち」とは、しばしばネガティブな言葉として捉えられることもありますが、実は、「目立たないところで他人や周囲のために苦労をし、支えること、またそのような人物」を指すことわざです。


 

 ですから、「縁の下の力持ち」は陰の存在でありながら、その存在なしでは誰も成功したり達成することはできません。
 つまり、有能で価値の高い人物を目指しなさい。という意味の教えなのです。




 警察官だった祖父ならではの価値観なのかもしれません。
 実際、祖父は借金なども頼まれていたりしましたが、快く応じていましたね。(^^)




 使われる命。
 これが使命、天命と言われているものなのかもしれません。



 たとえばあなたが、誰かに認められようと努力して、頑張って、必死になってやったことは、何一つ上手くいったことはなく、満足のいく結果になったことはないのではないでしょうか。




 努力型の人は、凄い成績を上げたり早く出世をしたりしますが、体や心を壊してしまう人も少なくないと思います。




 周りにいる人は、誰一人敵ではありません。
 全員味方です。



 ですから、味方である人達のためにニコニコ笑いながら人の好意に甘えて自分の出来ることをして喜ばれるように生きていくと、心も体も楽になります。



 自分で努力目標を立てなくていいから、いかにあちこちから声のかかる人になるか。
 それだけでも結構嬉しいことなのです。



 ですから私は、これからも「縁の下の力持ち」という生き方に誇りを持って歩んでいこうと思っています。