心理カウンセラーの風湖です。
「志を立てよう。本気になって、真剣に志を立てよう。命をかけるほどの思いで志を立てよう。志を立てれば、事はもはや半ばは達せられたと言ってよい。」
これは、松下幸之助さんの著書「道をひらく」の中に出てくる言葉です。
目標を立てるのに、年齢は関係ありません。
目標さえあれば、あなたが今何歳でも道は必ず開けると、松下幸之助さんは言っています。
しかし、たとえ目標を定めたとして、そこに最短距離で辿り着きたいと思っても、大抵の場合は上手くいきません。
何故なら、その道の途中にはたくさんの選択肢が用意されていて、どちらを選ぶかによって進む方向がどんどん変わっていくからです。
たとえば、昨日の自分なら迷わず「イエス」と言っていたのに、今日はなんとなく自信がなくて、「ノー」と言ってしまったとします。
すると、たったそれだけのことで、辿り着くゴールは全く違うものになってしまうのです。
ですから、自分はもともと学校の先生になりたかったのに、気がついたらまったく別の仕事をしていた。というようなことが、人生ではたびたび起こるのです。
また、よかれと思ってやったことが最悪な不幸を招いたり、それとは逆に、最悪の判断だと思ったことが思いもよらない幸運に結びついたりすることもあります。
そのようなことが頻繁に起こるのはなぜなのかといえば、人生とは、先が見えない選択の繰り返しだからです。
ですから、思い通りの人生ではないのだと嘆くよりも、どんな状況におかれたとしても、「風が吹いた時に凧を上げる準備」をしておくことが大切なのだと思います。
人生が変わったから準備をはじまるのではなく、まず目標を立てて、その時の準備が整った人のところから、人生が変わっていくのではないでしょうか。
夢を待ちましょう。
目標を立てましょう。
そうすれば、これからどのような世の中になろうとも、それに流されることなく、なにかに依存することなく、希望を持って生きていけるのではないかと思います。