心理カウンセラーの風湖です。
先日、ある20代の男性の生徒さんから「先生、金運を上げるための方法とか、お金に対する考え方とかを教えて欲しいです。」と、質問されました。
ですから今回は、お金についてのお話を少しだけ。
単純にお金を貯めるためには、自分の収入の金額よりも支出額を少なくするように生活すれば、お金に余裕は出来るということになります。
それでも、思い通りにお金は残ってくれないものですよね。
お金に対しての考え方は、とても難しいと考える方は、とても多いのではないでしょうか。
「金は天下の回りもの」という言葉があります。
専門家に言わせると、この言葉ほどお金に関する真理を言い表した言葉はないそうです。
実際に経済的に成功した人の多くが「お金をケチるとお金持ちになれない」という主張をしています。
しかし、これは「お金を浪費しろ」という話ではありません。
ケチケチするなというのは、「必要な時には思い切ってお金を使わなければダメだ」と解釈した方が良いそうです。
歌手のスガシカオさんが、「今、なにをすべきかわからない。」と言った若者に対して「貯金しろ。」とアドバイスしたのは有名な話です。
しかし、その真理は無意味にお金を貯めろということではなく、チャンスが巡って来た時に、お金を理由に断念することがないように、という意味です。
つまり、使うべき時には使うということが大前提ということなのです。
必要な時に必要なものに対してお金を投じることができるかどうかが、お金と仲良くなれるかの分かれ道なのですね。
お金持ちの人は、たくさんお金を持っていると思われていますが、実はそうではないようです。
当面、使わないお金のほとんどは株式や債券や不動産などの形態になっているのです。
ちなみに、東南アジアを中心に、世界各地に移住して商売を行う漢民族「華僑」は、人脈作りのためにお金を使って成功をおさめているのだと聞いたことがあります。
洋服でも車でも、なんでもとにかく知り合いのところで買い物をすることを徹底しているのだそうで、それは決して友人価格で安くしてもらいたいからではなく、喜ばれるためにお金を使うことを徹底しているのだとか。
華僑は、役に立たない「死に金」を嫌い、「どこでもいいから1円でも安く」ではなく、喜ばれるお金の使い方を実践していたのですね。
その結果、お金に困らない人生をおくることが出来るというのです。
お金は、貯めるためにあるのではなく、使うためにあるものです。
どのように稼ぐかよりも、いつ、誰のために、どのようにお金を使うかを考えた方が、心も生活も豊かになれるようですね。