心理カウンセラーの風湖です。
お釈迦様が蓮の花に囲まれて座っている絵などを見たことがあるかもしれません。
お釈迦様の台座、蓮の花は、泥水の中からしか立ち上がって来ません。
蓮の花は、約一億四千年前から地球上に存在していたとされています。
ヒンドゥー教の神話や聖典には、泥の中から花を咲かせる蓮の様子が、清らかに生きる象徴としてたびたび登場します。
蓮の花は、泥の中にあってもまるで汚れを知らないかのように非常に清楚で美しい花を咲かせますよね。
蓮の花が咲くためには、泥水がどうしても必要です。
そして、泥が濃ければ濃いほど、水が汚ければ汚いほど、蓮は大きく見事に咲くのだそうです。
この蓮香は、人間の煩悩に冒されず、迷いの中から悟りを開くことに例えられているのです。
泥とは、人生に例えれば、一般的にいう「悲しいこと、辛いこと、大変なこと。」
人は、いろいろな悲しみ、辛さ、大変なことなどを経験しない限り、美しい花を咲かせることはできないのだとも言えますよね。
そして、蓮の花を咲かせることとはまさに、人生の中で花を咲かせること、成功を収めることです。
つまり、辛く悲しい思いをしなければ、人間は悟ることが出来ないのだ、ということをお釈迦様は伝えたかったらしいのです。
人生の中で大きな花を咲かせるために、そういう思いや経験が必要であるということがわかれば、辛いことや悲しいことを体験したときに、それらを不幸なことや悲劇的なことだと決めてしまう前に、
「ああ、私は美しい花を咲かせることが出来る」
と思って、乗り切ることが出来るのではないでしょうか。
辛いこと、苦しいこと、不安なこと。
悩みが濃いほど大きな「悟り」を与えられているのだと考えることができたら、成功が目の前に来ているということなのかもしれませんね。