心理カウンセラーの風湖です。
人には、さまざまな悩みがあります。
「彼にフラれてしまった。」
「息子が引きこもりになってしまった。」
「親が病気になってしまった。」
「会社をクビになってしまった。」
などなど…。
悩みのない人はいません。
しかも、悩んでいる方々のほとんどが、自分1人では解決出来ない悩みだと思っています。
なぜなら、「私の幸せや不幸せは、他の誰かによる。」と、思っているからです。
これは「共依存」といって、自分の心に目を向けることなく、「私がこんなに不幸なのは、自分のせいではない。誰かのせいだ。」と、考えている方が多いからなのです。
ですから、いつも「自分に自信がない」「自分が嫌い」と思っている人は、目の前の現象に対して不安感でいっぱいになってしまうのです。
「共依存」は、自分の力で幸せになることを放棄してしまっている状態のことですから、とてももったいないことだと思います。
常に誰かに依存して生きていることを安心だと感じることが習慣になっているのですね。
ですから、私達が目の前の現象について悩んだり苦しんだりするのは、そのことを受け入れず、否定していることから始まることが多いのです。
しかし、どんな問題でもすぐに解決する言葉があります。
それは、「100%すべて自分の責任」という言葉です。
100%とは、過去に起きたことのすべて。そして、現在に起きていることのすべて。さらに、未来に起きるであろうことのすべてです。
それらすべてが、自分のためにおきたことなのだと一度受け入れてみましょう。
自分に起きたことやこれから起きることは、すべて自分が成長するために必要なことなのだと受け取り、そこから次の一歩を考えてみるのです。
目の前に起きる現象は、神様の承諾なしには起きません。
ですから、すべての現象を悲観的に捉えたり、自分の思い通りに変えようとしたりしても、なにも変わりませんし、さらに苦しくなってしまいます。
目の前に起きている事を冷静に見つめ、そのまま認めて受け入れると、人生が楽になります。
しかし、「認めなければいけない」とか、「受け入れるべきだ」と言っているわけではありませんし、早く受け入れる人が偉くて、時間がかかる人が偉くないというわけでもありません。
人の悩みは、それぞれに価値観も環境も問題もまったく違いますから、受け入れても否定してもそれはどちらでも構いません。
ただ、ほとんどの悩みや苦しみや悲しみは、その状況を否定しているからだということにまず気がついたら、解決策が見えてくるかもしれないのです。
ずっと依存型の考え方で悩みながら生きていくよりも、「自分は誰かを幸せにしてあげられる人なのだ」というように生き方を変えてしまった方が、人生が楽しく嬉しくなるのではないでしょうか。