心理カウンセラーの風湖です。
私は来年から、新しい心理学の資格を取得するための勉強を始めることにしました。
また新しい学びが出来て、自分のステップアップのための資格を得ることが今から楽しみで、とてもワクワクしています。
そして昨日、心理学講座の生徒さんに何気なくそのことを「来年の目標」としてお話をさせていただきました。
すると、なんとそこにいたすべての生徒さんがとても喜んでくださり、
「先生、その新しい心理学の資格が取れたら、ぜひ私達にも教えてください。
私達は、いつ頃教えていただくことが出来ますか?」
と、笑顔で聞かれてビックリしました。
まだこれから勉強を始めるところだというのに、その後の私の授業の開催を待っていてくださる生徒さんがたくさんいてくれるということに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
早速、授業が終わった後に校舎のスタッフと打ち合わせをし、「それでは、先生の資格が取れたら、来年そのためのカリキュラムを組みましょう。」と言っていただき、さらに楽しみが増え、やる気満々です。
最近は、コロナ禍の影響で私が担当する心理学講座の授業もだんだん減ってきていて、少し寂しさを感じていましたので、また新しい学びを生徒さんに伝えることができることに、ありがとうの気持ちでいっぱいです。
お釈迦様の悟りの言葉に、
「私達の人生は、自分の思いや努力によって作られているのではなく、自分以外のすべてのお陰で成り立っている。」
というものがあります。
もちろん、自分の努力だけで解決できる問題もあるでしょう。
しかし、それは自分だけの力によって結果が出るというよりも、素直に向き合う目標に対して、誠実に楽しんで生きている「私」の姿を認めてくださる、周りの人達や家族の支えによって得られたものだ、ということを忘れてはいけません。
人生には、自分だけの力ではどうにもならない問題を突きつけられるときがあります。
そういう時、人は思い通りにならないと嘆くより、謙虚な気持ちにならなくてはいけないのではないかと思うのです。
そういう時に頭の中が不安や恐れでいっぱいになってしまうのは、もしかしたら、つい「誰かと比べてしまう」癖がついているからなのかもしれません。
なぜなら私達は、「幸せとは、誰かよりも優位に立って初めて手に入るものだ。」という学校教育の影響が価値観を作り、そう思い込み、信じているからなのです。
そのために努力をしない人間はダメな人間であり、競争に負けると、社会の中でも価値がない存在であるかのように錯覚し、つい不安に襲われてしまうのでしょう。
しかし人間は、勉強や仕事ができることよりも、その人ならではの個性や存在価値を自分で見つけ、そして自分を支えてくださる周りの人達の喜びのために生きていくことにこそ幸せを感じることができるのです。
ですから、自分の思い通りにならずに不安なときは、「今は、自分の力だけではどうにもならない時なのだ。」と心の中で認めて、気持ちを静めるときなのです。
そして、今までの自分にエッセンスを加えるためのなにかを見つけて、また新たな目標のために一歩踏み出すことをしてみましょう。
自分の人生が上手くいかないことを嘆くのは、自分の努力だけで頑張って今を乗り越えようとしているからなのかもしれません。
それよりも私達は、人になにかをしてあげることで喜ばれ、自分も人の好意に素直に甘えて、それに感謝して生きる方が、ストレスもなく、心温まる豊かな人生になるのではないかと思うのです。