心理カウンセラーの風湖です。
カウンセリングをしていると、毎日「うつ」を患っている人とたくさん話をします。
「うつ」の人は、ほとんど笑いません。
私と話している時は、私がニコニコしているので、その時だけは少し口角を上げてくださるのですが、「うつ」で楽しくないから普段は笑うことができないと言うのです。
「笑う」ということは、実は「なんでも認める心を持っている。」ということなのです。
どんなことでも否定していたり、心に壁を作っていると、やはり「笑い」はおきません。
しかも、その認める気持ちが大きくなればなるほど、自然に笑顔になるのです。
つまり、小さな微笑みしか作れない時は、まだまだ周りに対して警戒心が抜けきれない時なのですが、大きな声で笑った時は、すべてを受け入れることが出来たときだと言えるのです。
「うつ」だから笑わないのではなく、笑わないから「うつ」になるという逆の因果関係もあるのではないでしょうか。
もしも、「うつを治したい。元気になりたい。」と思っているのであれば、とりあえず大きな声で笑う練習をしてみるのも良い方法なのではないかと思います。
私の古くからの友人に、和太鼓奏者の女性がいます。
彼女が個人で演奏する和太鼓の響きは素晴らしいのですが、集団で行う和太鼓演奏はさらに大きな音が身体にズシンズシンと響きます。
その響きは、単なる心地良い響きというよりも、魂をも揺り動かし、体の中から悪いものをどんどん外に連れ出してくれるような響きにも感じられるのです。
しかも彼女は、いつもとても大きな声で笑います。
その彼女に会うと、いつも私の魂がどんどん綺麗になっていくような気がします。
当然のことながら、大声で笑うと、他人だけではなく笑っている本人の魂も純粋になっていくのではないでしょうか。
いろいろな悩みや問題を抱えて笑えなくなってしまった人は、魂が汚れてしまったり、けがれを持ってしまって、実は笑えなくなっているのかもしれません。
問題がある時こそ、最初に大声をだして笑ってしまうというのはどうでしょうか。
笑えなくなってしまった人は、私のように大声で笑う人に会いに行ってくださいね。
「笑い」によって人間の魂はどんどん浄化されていくのですから。