心理カウンセラーの風湖です。



 「今、とても迷っているのですが、ある仕事をやって欲しいと頼まれて、そのことをやったほうがいいのだろうか。それともやらないほうがいいのだろうか…。」



 という質問を受けるときがあります。



 仕事とはいっても、お給料をいただくための仕事だけではなく、地元の自治会とか、子供のPTAとか、お祭りやイベントなどの行事とかの役員などを頼まれて、自信がなくて引き受けることを悩む方も多いのではないでしょうか。



 人は、年齢を重ねると、何かにチャレンジしてみたいという気持ちは少なくなり、それよりも「怖い」とか「失敗したらどうしよう。」と、リスクのほうを先に想像し、「やはりやめておいたほうが良いのではないか。」「現状維持が1番いい。」と思うようになってくるのです。



 これも、いわゆる「脳の老化」のひとつなのですね。



 そのような時、私はこう答えます。
 「なにも考えずに、目を閉じて深呼吸しましょう。3ヶ月後のあなたを感じてみましょう。その仕事を笑顔でやっていますか。それともやっていませんか。」



 これは、自分の好みとは関係なく、「それはあなたがやったほうがいいですよ。」という風な流れを感じるのか。
 あるいは、川が流れて自分をその方向に押し流してくれているのか、を考えましょう。という意味です。



 自分の意思とは関係なく、そういう方向に流れていないと感じる場合は、いくら自分がやりたいことでも、なるべくやらないほうがいいと思います。



 その逆に、なんとなくそちらのほうに流されている、あるいはやる羽目になった、という場合はやったほうがいいと思います。




 その選択に大切なことは、ひとつひとつのことについて、自分の「好き、嫌い」という自我を無くすということなのです。
 そして、自分の中の無意識のメッセージを聞くことが、人生を楽にして、嬉しくするようです。



 好き嫌いでものを選ばないで、宇宙的にある方向を示されていると感じたら、ぜひそちらに足を踏み入れてください。



 お金のためではなく、世間体のためでは無く、すべて無意識の自分の中の「流れ」の感覚に従うこと。



 その先には、きっと楽しい人生が展開していく道のスタート地点が見えて来るのではないかと、私は思います。



 新しいことにチャレンジするということは、脳を活性化し、新しい脳細胞を作り出すことに対して非常に良い効果をもたらします。



 もしもあなたがその仕事をやって欲しいと頼まれて、そういう流れなのかなと感じたのであれば、「やらねばならない」という気持ちを、「やってみよう。」という気持ちに切り替えて、まずは一歩踏み出してみましょうね。